こんにちは、T部長です。
このブログを開始して以来、「WordPressブログをさらにもうひとつ作りたい」「最初からやり直したい」という質問をよくいただいています。
こうした疑問にお答えするために、1つのサーバーアカウントで複数のWordPressブログを作成する方法を詳しく解説します。
T部長 この記事は以下のような方に特におすすめです!
- 別のジャンルで新しいブログをスタートさせたい方
- 既存のWordPressブログを一から再構築したい方
実際、1つのサーバーアカウントを利用すれば、WordPressブログを複数作成することができます。エックスサーバーの簡単インストール機能を駆使すれば、難しい操作なしに手軽に複数のブログを運営できます。2つ目のブログを検討中の皆さん、ぜひ挑戦してみてください!
それでは、解説を始めます。
WordPressブログを複数作成するための3つの方法を紹介します。
まず、1つ目の方法は新しいドメインを取得して運用することです。これは、既存のドメインとはまったく関連のない新しいブログテーマを扱う場合に適しています。新しいドメインを取得することで、既存のドメインの影響を受けずに自由にブログを運営できます。ただし、ドメイン代がかかるというデメリットがあります。
2つ目の方法は、サブドメインを作成して運用することです。メインドメイン(例:example.com)でブログを運営している場合、サブドメイン(例:blog2.example.com)を作成して新しいブログを開設します。この方法は、メインサイトと同じジャンルであるがブログテーマが異なる場合に適しています。サブドメインを使用することで、検索エンジンはサブドメインをメインサイトとは別のサイトとして認識します。追加料金はかかりませんが、メインドメインが廃止された場合、サブドメインも維持できなくなるデメリットがあります。
3つ目の方法は、サブディレクトリにWordPressをインストールして運用することです。メインドメイン(例:example.com)でブログを運営している場合、サブディレクトリ(例:example.com/blog2)を作成して新しいブログを開設します。この方法は、既存のメインドメインとブログテーマが同じか似ている場合に適しています。サブディレクトリを使用することで、追加料金はかかりませんが、メインドメインの良い影響と悪い影響を受ける可能性があるため、注意が必要です。
どの方法を選ぶかは、ブログの運営方針や目的に合わせて検討しましょう。新しいドメインを取得したい場合や、メインブログとは異なるテーマのブログを運用したい場合には新規ドメインをおすすめします。メインブログと同じジャンルで別のテーマのブログを運用したい場合には、サブドメインかサブディレクトリを選択することが適しています。
WordPressのインストール方法を解説する際、エックスサーバーのサービスを使用した方法を以下の5つのステップで説明します。この手法は他のレンタルサーバーでも利用可能で、WordPressの初期設定についても応用が効くので、参考にしてください。
ステップ1:独自ドメインを取得する まず、新しいドメインを取得してブログを始める場合、以下の手順に従います。
- XSERVERアカウントにログインして、ドメイン取得をクリックします。
- ドメインを入力して、ドメインを検索します。
- 登録年数を入力し、利用規約に同意してお支払いへ進みます。
独自ドメインを取得した後、サーバとの連携を確認し、ネームサーバーの設定を行います。
ステップ2:サーバーに独自ドメイン・SSLの設定を行う 次に、取得した独自ドメインをサーバーに設定し、SSL設定を行います。以下が手順です。
- サーバーパネルにログインして、ドメイン設定またはサブドメイン設定をクリックします(サブディレクトリで運用する場合はスキップしてOKです)。
- ドメイン名を入力し、SSL設定を有効にします。
これにより、独自ドメインとSSLの設定が完了します。ただし、設定変更の反映に少し時間がかかることがあるため、お待ちいただくことが必要です。
これらのステップに従うことで、WordPressのインストールと初期設定を行う準備が整います。次に、サーバーにWordPressをインストールし、WordPressの初期設定を行うステップに進みます。
3.サーバーにWordPressをインストールする
サーバーの設定が完了したら、WordPressのインストールに進みます。通常、WordPressをインストールするには公式サイトからダウンロードし、FTPソフトを使用してアップロードする手順が必要ですが、エックスサーバーを使用すると、たった4つのステップで簡単にインストールできます。
以下がステップごとの詳細です。
- WordPress簡単インストールをクリックする サーバーパネルにログインし、WordPress簡単インストールをクリックします。
- ドメインを選択する ドメインを選択します。選択するドメインの形式によって選択方法が異なります。
- 新規ドメインで作る場合:取得した新規ドメインを選択
- サブドメインで作る場合:取得したサブドメインを選択
- サブディレクトリで作る場合:現在運用しているメインのドメインを選択
- 情報を入力する WordPressインストールを選択し、以下の情報を入力して「確認へ進む」をクリックします。
- サイトURL:前はドメインをプルダウンから選択し、「/」より後ろには好きな英数字を入力
- ブログ名:新たに開設するブログ名を入力(後から変更できます)
- ユーザー名:WordPressログイン時に必要なもの(好きな英数字を入力)
- パスワード:WordPressログイン時に必要なもの(好きな英数字を入力)
- メールアドレス:ブログに登録するメールアドレス
- テーマ:選択したテーマをWordPressインストール時にWordPressサイトにインストールします(後から変更できます)
- インストール内容を確認する 入力情報に間違いがないか確認し、「インストールする」をクリックします。
- 完了 完了画面が表示されたら、WordPressのインストールが完了です。
ワンポイントアドバイス:完了画面に表示されたWordPressの管理画面URLをクリックすると、「無効なURLです」と表示されることがあります。これは設定の反映に時間がかかるためです。最大で1時間ほど待っても表示が変わらない場合は、キャッシュの削除やスーパーリロード(強制再読み込み)を試してみてください。
4.WordPressの初期設定を行う
WordPressのインストールが完了したら、最後にWordPressの初期設定を行います。以下が初期設定のステップです。
- URLの設定 最初にURLの設定を行います。SSLを有効にしている場合、URLはhttpsになります。ただし、WordPressの初期設定ではSSL設定がまだ有効になっていないため、URLはhttpのままです。
- 一般設定画面を表示する:左側の設定から「一般」をクリックします。
- URLを書き換えて完了:URLをhttpからhttpsに書き換えて、「変更を保存」をクリックします。
- テーマの変更(読み飛ばしOK) WordPressのテーマをインストールします。テーマは後から変更できるため、初期設定時に詳細なデザイン設定は不要です。
- テーマをクリックする:左側の外観から「テーマ」をクリックします。
- 新規追加をする:「新規追加」をクリックします。
- テーマのアップロードをクリックする:「テーマのアップロード」をクリックし、ダウンロードしたzipファイルをアップロードします。
- テーマを有効化する(子テーマ側を有効化):インストールが完了したら、子テーマを有効化します。
以上で初期設定は完了です。細かいデザインは後から変更できますので、現時点では気にする必要はありません。
5.外部ツールとの連携 ブログ運営において欠かせないツールとして、Googleが提供するGoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールがあります。これらのツールを使用することで、サイト訪問者の行動や検索ワードの分析が可能となり、サイト運営に役立ちます。
GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールの設定方法については、詳細な解説記事をご参照いただくか、それぞれの公式サイトで提供されている情報を確認してください。これらのツールを活用することで、ブログの成果を最大限に引き出すことができます。
1WordPressで複数サイトを一括管理(マルチサイト化)する方法
一つのWordPressの管理画面で、複数のサイトを管理する「マルチサイト」の方法を解説いたします。今回は、二つ目のサイトをサブディレクトリで運用する前提でお伝えいたします。
マルチサイト化することにより、一つのWordPress管理画面で複数のサイトを簡単に管理できる利点があります。
マルチサイトのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 複数サイトの管理が簡単になる
デメリット
- サーバー容量が必要
- プラグインがマルチサイトに対応していない場合がある
マルチサイト化は必ず必要な設定ではないため、参考程度にご覧いただければと思います。以下の手順に従って、簡単に設定できます。
- 2事前準備 マルチサイト化を行う前に、「バックアップ」と「プラグインの全停止」を行ってください。
- バックアップについて:この方法ではWordPressの重要なファイルである「wp-config.php」を編集します。誤った編集が行われた場合、サイトが正常に表示されなくなる可能性があるため、必ずバックアップを取ってください。バックアップの方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
- プラグインを全て停止する:次に、プラグインを一時的にすべて停止してください。プラグインにはマルチサイトに対応していないものがあるため、マルチサイト設定を行う前に停止しておく必要があります。マルチサイト設定後は必要なプラグインを再度有効にできますが、表示に問題がある場合はそのプラグインの使用を検討してください。
- wp-config.phpを編集する マルチサイトを有効にするために、WordPressの設定ファイルである「wp-config.php」を編集します。以下はエックスサーバーを使用した手順です。
- エックスサーバーにログインし、「ファイル管理」をクリックします。
- 「該当ドメインのフォルダ」→「public_html」→「wp-config.php」を選択してダウンロードします。
- ダウンロードした「wp-config.php」ファイルをテキストエディタで開き、ファイルの末尾に以下のコードを追加します。
/* マルチサイト */ define( 'WP_ALLOW_MULTISITE', true );
このコードを追加したらファイルを保存し、上書きアップロードします。 - サイトネットワークの作成をする 「wp-config.php」のアップロードが完了すると、WordPressの管理画面に「サイトネットワークの設置」という項目が表示されます。これをクリックし、以下の設定を行います。
- サイトネットワーク名:マルチサイトの名前を設定します。変更が不要であればそのまま進んでください。
- サイトネットワーク管理者のメールアドレス:使用中のメールアドレスを確認し、「インストール」をクリックします。
以上で、WordPressのマルチサイト化の設定が完了です。サブディレクトリでの運用を前提としていますが、この方法を利用することで複数のサイトを効率的に管理できるようになります。設定に問題がある場合は、手順を再確認してみてください。
- 「wp-config.php」と「.htaccess」にコードを追加する
WordPressのインストールが完了すると、表示されるコードを使用して、「wp-config.php」と「.htaccess」に必要な設定を追加します。以下は手順です。
ファイルマネージャにログインする
最初に、エックスサーバーにログインします。エックスサーバーのコントロールパネルに入り、「ファイル管理」をクリックし、ファイルマネージャにアクセスします。
「該当のドメインフォルダ」→「public_html」→「wp-config.php」と「.htaccess」を選択→ダウンロード
「該当のドメインフォルダ」から「public_html」フォルダに移動し、「wp-config.php」と「.htaccess」を選択してダウンロードします。ダウンロード後、これらのファイルのバックアップを忘れずに取っておきましょう。
テキストエディタで「wp-config.php」にコードを追加する
「サイトネットワークを有効化中」の際に表示されたコードを、「wp-config.php」ファイルの末尾に追記します。追加したコードを保存し、ファイルを上書きアップロードします。
テキストエディタで「.htaccess」にコードを追加する
「.htaccess」内に表示されているコードをコピーします。その後、特定の箇所にコードを上書きします。コードをペーストしたら、ファイルを保存します。
「wp-config.php」と「.htaccess」をアップロードする
「wp-config.php」と「.htaccess」の編集が完了したら、ファイルをアップロードします。ファイルマネージャーに戻り、「該当のドメインフォルダ」→「public_html」フォルダ内にこれらのファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードし、既存のファイルを上書きします。
WordPressに再ログインする
最後に、WordPressに再ログインします。管理画面の左上に「参加サイト」という項目が追加されているはずです。これでWordPressのマルチサイト設定が完了しました。
- サイトを追加する
最後に、追加したいサイトを設定します。
「参加サイト」→「サイトネットワーク管理」→「サイト」をクリック
WordPressの管理画面で、「参加サイト」→「サイトネットワーク管理」→「サイト」をクリックします。
「新規追加」をクリック
新しいサイトを追加するために、「新規追加」をクリックします。
「サイトアドレス」「サイトのタイトル」「管理者のメールアドレス」を追加
新しいサイトの情報を入力します。サイトアドレス、サイトのタイトル、管理者のメールアドレスを設定し、「サイトを追加」をクリックします。
以上で、新しいサイトの追加が完了します。サイドバーの「参加サイト」から、複数のサイトを簡単に切り替えることができるようになります。 WordPressのマルチサイト設定は、複数のサイトを運営する方にとって非常に便利な機能です。設定に問題がある場合は、手順を再確認してみてください。
まとめ 今回の記事では、エックスサーバーを利用してWordPressブログを複数作成する手順を、詳細なスクリーンショットとともに分かりやすく説明しました。
WordPressブログを複数運営するための手順は以下の通りです。
- 独自ドメインの取得
- サーバーへの独自ドメインとSSLの設定
- サーバーにWordPressをインストール
- WordPressの初期設定
- 外部ツールとの連携
この記事を読んで、「WordPressの設定って難しそう…」と感じていた方も、エックスサーバーの簡単インストール機能を利用すれば誰でも簡単にブログを開設できることを実感できたかと思います。
ですので、もうひとつ新しいブログを立ち上げたいと思っていたけど、手間がかかりそうで…と迷っていた方には、この機会にぜひチャレンジしてみる価値があるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。WordPressブログ運営が成功することを願っています。
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